この記事では、2026年に公開が予定されている小説原作の洋画のなかから、比較的話題性の高そうなものをピックアップし、映画と原作について紹介いたします。映画の公開予定月の早い順に並べ、各作品の映画情報や、原作小説のあらすじ・作品概要などを記載しています。新たな映画化の情報があれば、随時更新していきます。
気になる映画があるという方は、ぜひその原作についてもチェックしてみていただければと思います。
『ランニング・マン』(原作:スティーヴン・キング)1月30日公開予定
監督:エドガー・ライト
脚本:マイケル・バコール、エドガー・ライト
出演:グレン・パウエル、ジョシュ・ブローリンほか
配給:東和ピクチャーズ
その他の詳細はこちら⇒https://the-runningman-movie.jp/
西暦2025年。世界は環境汚染に苦しみそして荒廃していた。アメリカは巨大な管理国家と化し、都市には失業者があふれていた。彼らの娯楽といえば、絶えず流されているテレビの残酷なクイズやゲームの番組だけだ。そんな失業者のひとり、ベン・リチャーズが出場したのは、ネットワークで最高の人気を誇る番組『ラニング・マン』―。それは全米を巨大なフィールドとする「人間狩り」だ。全視聴者を敵にまわしながら、一ヵ月逃げとおせれば十億ドルの賞金、しかし捕まれば、テレビカメラのまえで容赦なく殺されるという文字通りのデスレースなのだ。リチャーズは逃げる。ニューヨークからボストンへ、そしてさらに北へ―。鋼鉄の男シュワルツェネッガー主演で映画化されたこの作品には、映画を超えた衝撃的な結末が待っている。
(扶桑社HPより引用)
『ランニング・マン』の原作は、スティーヴン・キングがリチャード・バックマン名義で発表した長編小説『バトルランナー』です。「ホラーの帝王」と呼ばれ、数々の代表作を持つスティーヴン・キングが、そのキャリアの初期に別名義で手がけた作品。環境汚染で荒廃したアメリカを舞台に、全米をフィールドにした「人間狩り」をするという人気番組「ランニング・マン」に出場することになった主人公の顛末を描いたデスゲーム小説です。1987年にアーノルド・シュワルツェネッガー主演で映画化されていますが、エドガー・ライト監督によって約40年ぶり2度目の映画化となりました。
『クライム101』(原作:ドン・ウィンズロウ)2月13日公開予定
監督・脚本:バート・レイトン
出演:クリス・ヘムズワース、マーク・ラファロ
配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
その他の詳細はこちら⇒https://www.sonypictures.jp/corp/press/2025-10-23
ニューオーリンズ市警最強の麻薬班を率いるジミーは、ある手入れの報復に弟を惨殺され復讐の鬼と化す──。壊れた魂の暴走を描く表題作はじめ、チンパンジーが銃を手に脱走する「サンディエゴ動物園」、保釈中に逃亡したかつてのヒーローを探偵ブーンが追う「サンセット」、映画原作『野蛮なやつら』の幼なじみトリオが引き起こす新たな騒動「パラダイス」など6篇を収録。犯罪小説の巨匠による傑作中篇集!
(ハーパーコリンズ・ジャパンHPより引用)
『クライム101』の原作は、ドン・ウィンズロウによる中編小説 「犯罪心得一の一」です。日本ではハーパーコリンズ・ジャパン刊行の中編集『壊れた世界の者たちよ』に収録されています(映画化を受けてか、同作品は『クライム101』とタイトルを変えて2026年1月に刊行予定)。現代アメリカを代表する犯罪小説の大家による強盗もので、独自の美学に基づいて犯罪を重ねる強盗犯と、それを追う刑事の攻防を描いたクライム・アクション。「アベンジャーズ」シリーズでも共演しているクリス・ヘムズワースとマーク・ラファロが、強盗犯と刑事としてスクリーンで対決します。
『ハムネット』(原作:マギー:オファーレル)春公開予定
監督:クロエ・ジャオ
脚本:マギー・オファーレル、クロエ・ジャオ
出演:ジェシー・バックリー、ポール・メスカルほか
配給:パルコ ユニバーサル映画
シェイクスピアは、なぜ亡き息子の名を戯曲の題にしたのか? 夫がロンドンで働く父親不在の一家で子ども達を守り、ペスト禍で奮闘する不思議な能力をもった女性アグネス──。史実を大胆に再解釈し、従来の悪妻のイメージを一新する魅力的な文豪の妻を描いて、イギリス中で喝采を浴びた女性小説賞受賞作。
(新潮社HPより引用)
『ハムネット』の原作は、北アイルランドの作家マギー・オファーレルによる同名の長編小説です。多くの謎に包まれているシェイクスピアの家族に焦点を当てた作品で、シェイクスピアの妻を主人公に据え、息子のハムネットが11歳で亡くなるまでと彼の死後の数年を描いた小説となっています。小説は非常に高く評価されており、英女性小説賞、全米批評家協会賞などを受賞。映画の監督を務めるのは『ノマドランド』で第93回アカデミー賞作品賞、監督賞を受賞したクロエ・ジャオ、脚本には原作者のマギー・オファーレルも名を連ねています。
『嵐が丘』(原作:エミリー・ブロンテ)公開日未定
監督・脚本:エメラルド・フェネル
出演:マーゴット・ロビー、ジェイコブ・エロルディほか
配給:ワーナー・ブラザーズ映画
その他の詳細はこちら⇒https://www.warnerbros.co.jp/news/l4ttm5iljew3/
寒風吹きすさぶヨークシャーにそびえる〈嵐が丘〉の屋敷。その主人に拾われたヒースクリフは、屋敷の娘キャサリンに焦がれながら、若主人の虐待を耐え忍んできた。そんな彼にもたらされたキャサリンの結婚話。絶望に打ちひしがれて屋敷を去ったヒースクリフは、やがて莫大な富を得、復讐に燃えて戻ってきた……。一世紀半にわたって世界の女性を虜にした恋愛小説の“新世紀決定版”。
(新潮社HPより引用)
『嵐が丘』の原作は、エミリー・ブロンテによる同名の長編小説です。エミリー・ブロンテの生涯唯一の小説で、世界でもっとも読まれている愛憎劇、復讐劇といってよいでしょう。世界中で過去に何度も映画化されていますが、今回メガホンをとるのは、監督デビュー作『プロミシング・ヤング・ウーマン』でイギリス人女性監督として初めてアカデミー賞監督賞の候補になり、同時にイギリス人女性監督として史上初となる同賞脚本賞を受賞したエメラルド・フェネル。製作・主演は『バービー』の記憶も新しいマーゴット・ロビーが務めます。
『プロジェクト・ヘイル・メアリー』(原作:アンディ・ウィアー)公開日未定
監督:フィル・ロード&クリストファー・ミラー
脚本:ドリュー・ゴダード
出演:ライアン・ゴズリングほか
その他の詳細はこちら⇒https://projecthm.movie/
未知の物質によって太陽に異常が発生、地球が氷河期に突入しつつある世界。謎を解くべく宇宙へ飛び立った男は、ただ一人人類を救うミッションに挑む! 『火星の人』で火星でのサバイバルを描いたウィアーが、地球滅亡の危機を描く極限のエンターテインメント。
(早川書房HPより引用)
『プロジェクト・ヘイル・メアリー』の原作は、アンディ・ウィアーによる同名の長編小説です。記憶を失った主人公が宇宙船のなかで目覚めるところから始まる壮大なSF小説。デビュー作『火星の人』(映画『オデッセイ』の原作)が世界的ベストセラーとなったアイディ・ウィアーですが、本作も発表されるやいなや英米のベストセラー街道を走り、日本でも大きな話題を呼びました。映画では『ラ・ラ・ランド』『バービー』など話題作への出演が相次ぐライアン・ゴズリングが主演を務めます。
まとめ
以上、2026年に公開が予定されている話題の小説原作の洋画の紹介でした。往年の名作から近年のベストセラーまで、さまざまな海外小説が映画化される予定です。気になる映画があるという方は、原作小説とあわせてお楽しみいただければと思います。
