【新潮文庫の100冊】初開催となった1976年のラインナップ

著名人の選書・出版社のフェアなど

新潮社が毎年夏におこなっている恒例のフェア、「新潮文庫の100冊」。夏が来るたびに100冊や限定プレミアムカバーの情報を楽しみにしている小説ファンも多いのではないでしょうか。

「新潮文庫の100冊」の歴史は長く、初めて開催されたのは1976年のことです。この記事では、その1976年の「新潮文庫の100冊」に選出された作品を一挙に紹介いたします。

作品は日本文学と海外文学に分け、日本文学はさらに小説と小説以外(エッセイ、評論など)に分けて表にしました。作品名のリンクからAmazonの商品ページに飛ぶことができます。

順番は概ね古い作品から並べてありますが、発売月までは考慮しておらず、また、雑誌や新聞などに発表された年なのか、単行本として刊行された年なのか、短編集の場合はどの収録作品の発表年を基準とするのかなど曖昧な部分がありますので、その点はご了承ください。

なお、出典は新潮社公式X(旧Twitter)アカウントが2020年に投稿した当時の新聞広告です。

日本文学(小説) 68作

タイトル著者種類
『浮雲』二葉亭四迷長編
『にごりえ・たけくらべ』樋口一葉短編集
『野菊の墓』伊藤左千夫短編集
『破戒』島崎藤村長編
『田舎教師』田山花袋長編
『こころ』夏目漱石長編
『山椒大夫・高瀬舟』森鴎外短編集
『羅生門・鼻』芥川龍之介短編集
『出家とその弟子』倉田百三長編
『小さき者へ・生まれいづる悩み』有島武郎中短編集
『友情』武者小路実篤中編
『痴人の愛』谷崎潤一郎長編
『蟹工船・党生活者』小林多喜二中編集
『放浪記』林芙美子長編
『銀河鉄道の夜』宮沢賢治短編集
『暗夜行路』志賀直哉長編
『雪国』川端康成長編
『青春』伊藤整長編
『風立ちぬ・美しい村』堀辰雄中編集
『路傍の石』山本有三長編
『李陵・山月記』中島敦短編集
『青い山脈』石坂洋二郎長編
『人間失格』太宰治中編
『ビルマの竪琴』竹山道雄長編
『リツ子・その愛』檀一雄長編
『野火』大岡昇平長編
『二十四の瞳』壺井栄長編
『草の花』福永武彦長編
『あすなろ物語』井上靖長編
『潮騒』三島由紀夫長編
『雲の墓標』阿川弘之長編
『日本むかしばなし集』坪田譲治短編集
『海と毒薬』遠藤周作中編
『楢山節考』深沢七郎短編集
『点と線』松本清張長編
『パニック・裸の王様』開高健短編集
『われらの時代』大江健三郎長編
『わが恋の墓標』曾野綾子短編集
『病める丘』原田康子長編
『忍ぶ川』三浦哲郎短編集
『美しき嘘』丹羽文雄長編
『暗い旅』倉橋由美子長編
『雁の寺・越前竹人形』水上勉中編集
『男と女の世の中』源氏鶏太長編
『人間の運命』芹沢光治良長編
『さぶ』山本周五郎長編
『女徳』瀬戸内寂聴長編
『砂の上の植物群』吉行淳之介長編
『楡家の人びと』北杜夫長編
『他人の顔』安部公房長編
『燃えよ剣』司馬遼太郎長編
『結婚します』山口瞳長編
『黒い雨』井伏鱒二長編
『夏の砦』辻邦生長編
『贈る言葉』柴田翔中編集
『戦艦武蔵』吉村昭長編
『華岡青洲の妻』有吉佐和子長編
『我が心は石にあらず』高橋和巳長編
『青春の蹉跌』石川達三長編
『アメリカひじき・火垂るの墓』野坂昭如短編集
『塩狩峠』三浦綾子長編
『孤高の人』新田次郎長編
『冬の旅』立原正秋長編
『ブンとフン』井上ひさし長編
『ボッコちゃん』星新一短編集
『地球になった男』小松左京短編集
『家族八景』筒井康隆連作短編集
『雄気堂々』城山三郎長編

日本文学(小説以外) 8作

タイトル著者種類
『一握の砂・悲しき玩具』石川啄木歌集
『智恵子抄』高村光太郎詩集
『人生論ノート』三木清エッセイ
『大和古寺風物詩』亀井勝一郎エッセイ
『モオツァルト・無常という事』小林秀雄評論
『人とつき合う法』河盛好蔵エッセイ
『日本語の年輪』大野晋評論
『風に吹かれて』五木寛之エッセイ

海外文学 24作

タイトル著者種類
『ハムレット』ウィリアム・シェイクスピア戯曲
『若きウェルテルの悩み』J・W・V・ゲーテ長編
『はつ恋』イワン・ツルゲーネフ中編
『罪と罰』フョードル・ドストエフスキー長編
『戦争と平和』レフ・トルストイ長編
『女の一生』ギ・ド・モーパッサン長編
『シャーロック・ホームズの冒険』アーサー・コナン・ドイル連作短編集
『桜の園・三人姉妹』アントン・チェーホフ戯曲集
『O・ヘンリ短編集』オー・ヘンリー短編集
『トニオ・クレーゲル/ヴェニスに死す』トーマス・マン中編集
『車輪の下』ヘルマン・ヘッセ長編
『赤毛のアン』L・M・モンゴメリ長編
『狭き門』アンドレ・ジッド長編
『813』モーリス・ルブラン長編
『変身』フランツ・カフカ中編
『チャタレイ夫人の恋人』D・H・ロレンス長編
『赤と黒』スタンダール長編
『夜間飛行』サン=テグジュペリ中編集
『怒りの葡萄』ジョン・スタインベック長編
『異邦人』アルベール・カミュ中編
『老人と海』アーネスト・ヘミングウェイ中編
『悲しみよ こんにちは』フランソワーズ・サガン中編
『沈黙の春』レイチェル・カーソンノンフィクション
『収容所群島』A・ソルジェニーツィンノンフィクション

まとめ

以上、1976年の「新潮文庫の100冊」に選出された本の一覧でした。一部絶版になってしまい、現在では忘れられているような作品もありますが、多くは今でも読み継がれている名作です。一覧から気になるタイトルのものがあれば、手にとってみていただければと思います。

なお、「新潮文庫の100冊」の歴代すべての年に選出された作品について、下記の記事で紹介しています。もしよろしければあわせてチェックしてみてください。