この記事では、2026年1月スタートのテレビドラマのなかから小説を原作とする作品について紹介いたします。気になるドラマがあるという方は、原作小説もあわせてチェックしてみていただければと思います。
『再会 ~Silent Truth~』(原作:横関大)
放送局:テレビ朝日系
曜日:火曜日
放送時間:21:00~
放送開始日:2026年1月13日(火)
脚本:橋部敦子
出演:竹内涼真、井上真央ほか
小学校卒業の直前、悲しい記憶とともに拳銃をタイムカプセルに封じ込めた幼なじみ四人組。23年後、各々の道を歩んでいた彼らはある殺人事件をきっかけに再会する。わかっていることは一つだけ。四人の中に、拳銃を掘り出した人間がいる。繋がった過去と現在の事件の真相とは。第56回江戸川乱歩賞受賞作。
(「BOOK」データベースより引用)
『再会 ~Silent Truth~』の原作は、横関大による長編小説『再会』です。2012年にフジテレビ系でスペシャルドラマとして放送された本作が、今度は連続テレビドラマとして映像化。第56回江戸川乱歩賞を受賞した著者のデビュー作で、とある殺人事件をきっかけに再会する4人の幼なじみと、彼らがかつてタイムカプセルに埋めたはずの拳銃をめぐるミステリです。
『テミスの不確かな法廷』(原作:直島翔)
放送局:NHK総合
曜日:火曜日
放送時間:22:00~
放送開始日:2026年1月6日(火)
脚本:浜田秀哉
出演:松山ケンイチ、鳴海唯ほか
任官七年目の裁判官、安堂清春は幼い頃に発達障害と診断され、周囲との関わりを断ち、自身の特性を隠しながら日々を過ごしていた。Y地裁に赴任して半年、副市長が襲われた傷害事件を担当することになった安堂は、弁護士の小野崎から被告人が無言を貫いていると聞き、何かを隠しているのではないかと気づくが……。微笑みながら殺人を告白する教師、娘は殺されたと主張する父親。生きづらさを抱えた青年が様々な事件に挑む、異色の青春リーガルミステリ!
(KADOKAWAHPより引用)
『テミスの不確かな法廷』の原作は、直島翔による同名の連作短編集です。第3回警察小説大賞受賞者である著者ですが、じつは現役の新聞記者でもあります。記者としては検察庁など司法の分野を担当し、本作もその経験を活かした法廷ミステリとなっています。発達障害を抱える裁判官が主人公という点も要注目の一作です。
『パンダより恋が苦手な私たち』(原作:瀬那和章)
放送局:日本テレビ系
曜日:土曜日
放送時間:21:00~
放送開始日:2026年1月10日(土)
脚本:根本ノンジ
出演:上白石萌歌、生田斗真ほか
雑誌編集者・一葉は悩んでいた。憧れのモデルに恋愛コラムの連載を依頼するも、原稿を代筆する羽目になったのだ。交際経験が少なく自信がない一葉は、「恋愛を研究するスペシャリスト」の噂を聞いて大学を訪れる。だが、そこで出会ったイケメンはとんでもない変人で!? 恋のヒントが詰まったシリーズ第1作!
(講談社HPより引用)
『パンダより恋が苦手な私たち』の原作は、瀬那和章による同名の長編小説です。 ライトノベル出身で、その後ミステリなどにも活動の場を広げてきた著者の一般文芸作品。恋愛経験の少ない出版社勤めの女性を主人公にしたお仕事小説であり、恋愛小説でもあるライトなコメディです。
『シリウスの反証』(原作:大門剛明)
放送局:WOWWOW
曜日:土曜日
放送時間:22:00~
放送開始日:2026年1月10日(土)
脚本:大石哲也、小島聡一郎、松本優作
出演:中島裕翔、仁村紗和ほか
冤罪被害者の救済活動に取り組む有志の団体「チーム・ゼロ」。ある日、彼らのもとに「助けてくれ。俺はむじつだ」と書かれた手紙が届く。それは、一家4人殺害事件の犯人とされ、30年近く収容されている死刑囚からのものだった。事件を調べ直すため、郡上市の現場へ足を運ぶ若手弁護士・藤嶋は、次第に科学捜査の恐るべき罠に気付いてゆく。だが再審への希望が見えた矢先、予想外の事件が起きてしまい──。緊迫の社会派ミステリ。
(KADOKAWAHPより引用)
『シリウスの反証』の原作は、大門剛明による同名の長編小説です。第29回横溝正史賞を受賞したデビュー作『雪兎』以降、社会問題をテーマにしたミステリを書きつづけてきた著者。本作も実在するNPOをモデルに、冤罪をテーマにした重厚な社会派ミステリとなっています。
『ぜんぶ、あなたのためだから』(原作:夏原エヰジ)
放送局:テレビ朝日系
曜日:土曜日
放送時間:23:00~
放送開始日:2026年1月10日(土)
脚本:若杉栞南、藤平久子
出演:藤井流星、七五三掛龍也ほか
幸せ絶頂の結婚披露宴のさなか、新婦・沙也香が吐血して倒れてしまう。カメラマンの桜庭によると、シャンパンに異物が混入していたようだ。犯人捜しに乗り出す新郎・和臣と桜庭だったが、容疑者である彼女の親友や母の偽善ぶりが次々と明らかになり、さらに沙也香のどす黒い過去も見え隠れしてー。「善意」とは何かを痛快に抉り取る、新感覚のエゴイスティック・ミステリー!
(「BOOK」データベースより引用)
『ぜんぶ、あなたのためだから』の原作は、夏原エヰジによる同名の長編小説です。デビュー作『Cocoon 修羅の目覚め』から始まる「Cocoon」シリーズでは江戸時代の花魁を描いた著者ですが、本作は現代もののミステリ。「登場人物、全員偽善者」という惹句のとおり、結婚披露宴に集まった人間たちの腹黒さをえぐり出すイヤミスです。
『横浜ネイバーズ』(原作:岩井圭也)
放送局:WOWWOW
曜日:土曜日
放送時間:23:40~
放送開始日:2026年1月10日(土)
脚本:一戸慶乃
出演:大西流星、原嘉孝ほか
横浜・中華街、四川料理の名店「翠玉楼」は来月で閉店を迎える。いずれはオーナーの座を継ぐつもりでいたロンこと小柳龍一は当てが外れ、毎日することもなく、ぶらぶらと暇を持て余していた。二十歳を超えたからって、まだ将来なんて決められない。そんな働く気も夢も、何もない彼の元に次々と厄介事が持ち込まれる。それはロンが〈山下町の名探偵〉と呼ばれていたからだ。「何も手にはもっていないけれど、それでも」──大きな共感を集める等身大のヒーローが誕生!
(角川春樹事務所HPより引用)
『横浜ネイバーズ』の原作は、岩井圭也による同名の連絡短編集です。横浜の中華街に住む〈山下町の名探偵〉ことロンが、さまざまな事件を解決していくストーリー。ドラマの紹介で「令和版”IWGP”」という言葉が使われているとおり、石田衣良の『池袋ウエストゲートパーク』を想起させるトラブルシューターもののミステリです。
まとめ
以上、2026年1月にスタートする小説原作のドラマの紹介でした。意外とというべきか、それほど知名度の高くない小説も多くドラマ化されており、これをきっかけにブレイクする作家、作品もありそうなラインナップとなっております。気になる作品があった方はぜひ手にとってみていただければと思います。
