【星野源 選書フェア】で星野源がおすすめした本、全17作の一覧

著名人の選書・出版社のフェア

2024年、星野源のエッセイ集『いのちの車窓から 2』の刊行を記念して、全国の各書店で「星野源 選書フェア」が開催されました。フェアに際し星野源は、「特にテーマは設けず、ただ好きな本を選びました。10代の頃から大事にしている本や、最近読んで痺れた作品まで、いろいろと混ざっています。『いのちの車窓から 2』に所縁のある書籍も加えているので、本書とともにぜひどうぞ」とコメントを寄せています。

この記事では本フェアで紹介された本、全17作を一覧できるようにいたしました。「小説」「漫画」「その他」の3つに分け、著者の五十音順に並べてあります。

小説(8作)

『プロジェクト・ヘイル・メアリー』アンディ・ウィアー

地球上の全生命滅亡まで三〇年……。全人類規模のプロジェクトが始動した! 世界的ベストセラー『火星の人』の著者が、遥か遠宇宙で人類存亡を賭けた不可能ミッションに挑む宇宙飛行士を描く傑作エンターテインメント。
(早川書房HPより引用)

『ずうのめ人形』澤村伊智

オカルト雑誌で働く藤間が受け取った、とある原稿。読み進めていくと、作中に登場する人形が現実にも現れるようになり……。迫りくる死を防ぐために、呪いの原稿の謎を解け。新鋭が放つ最恐ミステリ!
(KADOKAWAHPより引用)

『予言の島』澤村伊智

瀬戸内海の霧久井島は、かつて一世を風靡した霊能者・宇津木幽子が最後の予言を残した場所。二十年後《霊魂六つが冥府へ堕つる》という──。天宮淳は、幼馴染たちと興味本位で島を訪れるが、旅館は「ヒキタの怨霊が下りてくる」という意味不明な理由でキャンセルされていた。そして翌朝、滞在客の一人が遺体で見つかる。しかしこれは、悲劇の序章に過ぎなかった……。すべての謎が解けた時、あなたは必ず絶叫する。再読率100%の傑作ホラーミステリ!
(KADOKAWAHPより引用)

『かわいそ笑』梨

インターネット上に伝わる多くの怪談。その中に何故か特定の「あの子」が被害にあう奇妙な怪談が出回っていた。筆者がこれまでに収集した情報をもとに怪談を読み解く、読者参加型のホラーモキュメンタリー。
(「BOOK」データベースより引用)

『ここはすべての夜明け前』間宮改衣

2123年10月1日、九州の山奥の小さな家に1人住む、おしゃべりが大好きな「わたし」は、これまでの人生と家族について振り返るため、自己流で家族史を書き始める。それは約100年前、身体が永遠に老化しなくなる手術を受けるときに提案されたことだった。
(早川書房HPより引用)

『のぞきめ』三津田信三

禁じられた廃村に紛れ込み恐怖の体験をしたあげく、次々怪異に襲われる若者たち。そこは「弔い村」の異名をもち「のぞきめ」という化物の伝承が残る、曰くつきの村だった──。ミステリとホラーの絶妙な融合!
(KADOKAWAHPより引用)

『真実の10メートル手前』米澤穂信

高校生の心中事件。二人が死んだ場所の名をとって、それは恋累心中と呼ばれた。週刊深層編集部の都留は、フリージャーナリストの太刀洗と合流して取材を開始するが、徐々に事件の有り様に違和感を覚え始める……太刀洗はなにを考えているのか? 滑稽な悲劇、あるいはグロテスクな妄執──己の身に痛みを引き受けながら、それらを直視するジャーナリスト、太刀洗万智の活動記録。
(東京創元社HPより引用)

『とらすの子』芦花公園

時間がないです、私、殺されます──錯乱状態に陥った少女は、オカルト雑誌のライター・美羽の眼前で突然、爆発するように血肉を散らして死んだ。スクープを狙った美羽は少女が通っていたという「とらすの会」を訪れるが、マレ様と呼ばれる人物と出会うことで、想像を絶する奈落へと突き落とされる──。デビューから次々に話題作を発表し続ける注目の著者が描く、美しい異常。
(東京創元社HPより引用)

漫画(3作)

『ザ・キンクス』榎本俊二

演劇部OBで舞台劇をやる。義父をデイケアに送り出す。娘の中学校の三者懇談。孫が祖父母宅で夕飯を食べる。父が息子の小学校で特別授業。お祭りに行って歩いて帰宅。以上がこれまでの『ザ・キンクス』の主たるあらすじです。卒倒するほどフツーと言われる所以がおわかりいただけましたでしょうか。(作者X〈twitter〉より)
(「モーニング」HPより引用)

『棒がいっぽん』高野文子

「昭和43年6月6日のお昼ごはん、覚えていますか?」「棒がいっぽん」それは、物語が始まる合言葉。マガジンハウスが1990年代に出版していた漫画雑誌「COMICアレ!」に掲載された「奥村さんのお茄子」をはじめ、6作品を収録。独特の視点と表現手法で身近な生活が描かれます。
(マガジンハウスHPより引用)

『大長編ドラえもん4 のび太の海底鬼岩城』藤子・F・不二雄

今回の舞台は海底。海底へ遊びにきたドラえもんたち仲よし五人組は、チョモランマと富士山を足した長さの海溝を下ったり、口の悪い水中バギーに乗って、海底ドライブを楽しんだりと、大満足のキャンプになるはずだったのに、とつぜん、現れた海底人によって、ドラえもんたちは一瞬にして囚われの身に!! なんと海底には高い文明を持つ海底人の国、ムー連邦があったのだ! 海底人のやさしい少年、エルからくわしい話を聞いたドラえもんたちは、ただただ驚くばかり。ムー連邦の首相は、この国の存在を陸上人からかくそうと、ドラえもんたちを一生国内に閉じこめようと考える。そして、国境を無断で越えれば死刑になると知りながらも、脱出を試みるドラえもんたち。はたして、無事国境を越え、再び陸上にもどることができるのか!? 海底人の追っ手が猛スピードでやってくる!! にげきれるのか、ドラえもん!? 大長編ドラえもん激動の第4作!!
(小学館コミックHPより引用)

その他(6作)

『みらいめがね』荻上チキ・ヨシタケシンスケ

気鋭の評論家荻上チキさんと大人気絵本作家ヨシタケシンスケさんの共著。『暮しの手帖』の好評連載が1冊にまとまりました。本書は、荻上さんのエッセイとヨシタケさんのイラストで、ひとつのテーマを二人の視点から解き明かす新感覚エッセイです。生きづらさにつながる「~すべきだ」「~らしく」という言葉や、もやっとした不安。『みらいめがね』は、そんな思いにとらわれた心をほぐし、世の中を見る目を変えていきます。連載時の15話に加えて、ヨシタケさんの傑作あとがきマンガが付いています。
(暮しの手帖社HPより引用)

『普通のサラリーマン、ラジオパーソナリティになる』佐久間宣行

2019年3月、テレビ東京のプロデューサー・佐久間宣行が、深夜のラジオ番組『オールナイトニッポンの0(ZERO)』のパーソナリティになることが発表された。今年、番組は3年目に突入し、満を持して書籍化することが決定!厳選フリートークをはじめ、ゲストトーク、語りおろしエッセイ、ショート漫画など、コンテンツも盛りだくさん。ドリームエンタメトークを活字でも堪能できる!
(扶桑社HPより引用)

『禅』鈴木大拙

禅とは何か。悟りとは何か。禅の現代的意義とは?―今や、東洋だけにとどまらず世界的な関心のもとに見なおされている禅について、日本の誇る宗教家が、その真諦を平易かつ説得的に解き明かしつつ、ヨーロッパ世界へ向けて綴った英文論稿を新編集しておくる禅入門の名著。
(筑摩書房HPより引用)

『ぼくの村は壁で囲まれた──パレスチナに生きる子どもたち』高橋真樹

子どもたちの視点から伝える、パレスチナ問題の新しい入門書!何世代にもわたり、故郷に帰れないパレスチナ難民。700キロにも及ぶ巨大な壁に囲まれ、軍隊に脅されて暮らす子どもたち……。パレスチナの子どもをめぐる状況は、日増しに悪化している。そんな中、新たに誕生した米国のトランプ政権は中東をさらに混迷させるのか?占領とは何か?エルサレム問題とは?パレスチナで誕生した新しい非暴力ムーブメントとは?イスラエルによる占領が始まって50年、難民が発生して70年を迎える今こそ目を向けたい、中東はもちろん、世界情勢を知るための必読書!
(現代書館HPより引用)

『水中の哲学者たち』永井玲衣

「もっと普遍的で、美しくて、圧倒的な何か」それを追いかけ、海の中での潜水のごとく、ひとつのテーマについて皆が深く考える哲学対話。若き哲学研究者にして、哲学対話のファシリテーターによる、哲学のおもしろさ、不思議さ、世界のわからなさを伝える哲学エッセイ。当たり前のものだった世界が当たり前でなくなる瞬間。そこには哲学の場が立ち上がっている! さあ、あなたも哲学の海へダイブ!
(晶文社HPより引用)

『新編 美の法門』柳宗悦

民藝美学の基盤を浄土思想に求めた柳宗悦は、晩年独自の仏教美学の世界に到達した。本書には、仏教美学の四部作として知られる『美の法門』『無有好醜の願』『美の浄土』『法と美』を収めるとともに、この四部作への序ともいうべき「仏教美学の悲願」「仏教美学について」の2篇を併収。『南無阿弥陀仏』とならぶ晩年の傑作集。
(岩波書店HPより引用)

まとめ

以上、「星野源 選書フェア」で紹介された本、全17作の一覧でした。絶大な人気を誇るアーティストのおすすめ本が気になる方は、ぜひ手にとってみていただければと思います。本人のエッセイ集『いのちの車窓から』『いのちの車窓から 2』とあわせて読むのもおすすめです。