将棋を題材にした児童書おすすめ3選!

ボードゲーム小説

2010年代後半以降、将棋ブームの影響で将棋を題材にした小説が増えてきました。そんななか、数は少ないながらも児童書にも将棋を扱った作品があります。

そこでこの記事では、将棋を題材にした児童書を紹介いたします。読書にも将棋にも興味があるというお子さんをお持ちの保護者の方には、ぜひ参考にしていただければと思います。

『ライバル おれたちの真剣勝負』葉真中顕

こいつが強くなるのを、ずっと見ていたい。でも、負けたくない。おれリュウ。小学生名人─将棋の日本一を目指してる。ある“ダセエ理由”から、5年生で転校することになった。そこで出会ったのは、「マサブー」こと、いつも同級生にからかわれている、さえないマサユキ。けれど…「こいつ、いったい何者なんだ―!?」ボードゲームで、意外な才能を見せられたおれは、マサユキに将棋を教え始めるが、実力差はすぐに縮まって…!? 名人戦の県予選、おれとマサユキは対決することに―お互いの夢をかけた、一対一の真剣勝負!小学中級から。
(「BOOK」データベースより引用)

ライバル おれたちの真剣勝負』は、第1回角川学芸児童文学賞優秀賞受賞作で、著者の葉真中顕のデビュー作です。現在では社会派ミステリを多く執筆している著者ですが、デビューは将棋を題材にした児童書でした。

主人公は小学5年生のリュウ。彼は将棋で日本一を目指していますが、前年の県大会決勝で負けてしまい、将棋に熱心な父親がよりレベルの低い県に引っ越すことを決めます。理由にモヤモヤを抱えながらも父親にしたがうしかないリュウは、新しい学校でマサユキと出会います。

マサユキはいつも周囲からからかわれている冴えない男の子なのですが、ひょんなことから将棋を始めると、意外な才能を発揮。リュウはマサユキに将棋を教えることになり、やがてふたりは将棋のライバルになっていく──というストーリーです。

前年の敗北を引きずり、将棋なんか嫌いだと思いつめるリュウが、マサユキと出会うことで将棋への熱意を取り戻す過程や、最初は教える立場だったはずのマサユキがメキメキと力をつけていき、実力差があっというまに縮まっていくことへの焦り・葛藤など、リュウの気持ちの変化が丁寧に描かれているのが本書の特徴です。将棋を通じて仲を深め、ともに成長していく少年たちの姿がさわやかな、大人が読んでも楽しい青春小説となっています。

『桂太の桂馬 ぼくらの戦国将棋バトル』久麻當郎

将棋が大好きな小学6年生・桂太。プロ棋士を目指して小学生将棋大会に参加した桂太だが、緊張で実力を発揮できず2回戦で敗退してしまう。すっかり落ち込む桂太だが、将棋ゲームでミツという少年と対局していると突然光に包まれてタイムスリップすることに!! 大坂城に徳川家康って―ここは戦国時代!? 将棋×戦国武将のバトル物語が開幕! 小学上級・中学から。
(「BOOK」データベースより引用)

桂太の桂馬 ぼくらの戦国将棋バトル』は、ジャンプ漫画のノベライズなども手がける久麻當郎による小説です。

主人公は小学6年生の桂太。将棋が大好きでプロ棋士を目指す桂太は、小学生将棋大会に参加するも2回戦であえなく敗退してしまいます。将棋をやめると決意するほど落ちこむ桂太ですが、ある日ひょんなことから戦国時代にタイムスリップ。江戸幕府を開く前の徳川家康と出会い、なぜか将棋で対局することになり──というストーリーです。

明るく元気いっぱいの桂太に引っ張られ、物語のテンポが非常によい作品です。現代と戦国時代を行ったり来たりする桂太が、将棋だけではなく、将棋の知識を生かして戦国時代の戦でも力を発揮するのも楽しいところ。

本作では江戸幕府を開く前の徳川家康が出てきますが、続編の『桂太の桂馬 天下布武! 信長と最強の歩兵』では織田信長が登場。本作が気に入った方はぜひそちらもチェックしてみてください。

『しょうぎ はじめました』間部香代・田中六大

ぼくは将棋をおぼえたが、上級生やパパと対戦しても勝てなくて、くやしい。夏休みに、将棋の強いじいちゃんからおしえてもらうことに。じいちゃんから特訓を受けて、ついにじいちゃんから勝利!
(文研出版HPより引用)

最後に紹介するのは、小説ではなく絵本。間部香代・文、田中六大・絵による『しょうぎ はじめました』です。

学童で将棋を覚えたものの、なかなか勝てずに悔しい思いをしている男の子が、おじいちゃんから将棋の特訓をしてもらうお話です。将棋のルールや戦法なども載っているので、絵本としてだけではなく、将棋の入門にもぴったり。将棋を始めたい、あるいは始めたばかりという子どもにとって、楽しみながら学ぶことができる一冊となっています。

おじいちゃんの見た目をはじめ、コミカルな絵柄の遊び心も楽しい絵本です。

まとめ

以上、将棋を題材にした児童書の紹介でした。以下の記事では、一般向けの将棋小説についてそれぞれ紹介していますので、興味のある方はあわせてお読みください。